朝茶
久しぶりのお茶事にお招きいただきました。朝茶です。
7月も下旬の暑さ厳しい折りとはいえ、早朝の風は爽やかで、朝茶ならではと感じました。
前席は花から。南蛮の掛花入れに蔓が程よくのびた朝顔。朝顔は前日から切ってかけておく、と丸まった蔓が自然に伸びるそうです。
各服点ての濃茶は、1人分5杓くらいのお茶を入れられました。紅茶で茶葉を入れる時に人数分プラスポットにも1杯をプラスするように、お茶碗の分もお茶をプラス。一人分でも甘く美味しく練られました。そして飲み終わったお茶碗にお白湯をいただき、茶筅は使わずお茶碗をゆっくり回してなじませると、これもおいしくいただけました。これは私もやってみようと思いました。
そして薄茶席は庭に面して御簾屏風をたて、掛花。その前には氷の入ったガラスの大鉢、巻簾を上に乗せ蓋のようにして、冷水点てでした。建水の中に茶巾台を入れて持ち出し、点前座につくと巻簀を向こうに折り(または巻き)ます。柄杓を構えたら茶巾台を取り出し、茶碗の茶巾を乗せます。茶巾台は小さな馬上杯型の器で代用できそうです。柄杓は蓋である巻簀の上に上向きに合をのせ、鉢の縁にかけます。
すだれ越しの緑が美しく、冷たい抹茶もさっぱりとおいしかったです。
夏を満喫したお席でした。