「それでも日本人は「戦争」を選んだ」

高校の歴史クラブ員への講演。なかなかハイレベルだが、データを駆使して一般的な歴史観であまり伝えられていない部分を丁寧に解説。

日本が無謀な戦争に突入していった背景がぞっとする。第二次世界大戦での捕虜の扱いがドイツと日本では対照的。捕虜を劣悪な環境においた日本は、もともと兵士、すなわち人を大事にしない国だからだという。兵站を考えず大半を餓死に追い込んだようなめちゃくちゃなことをし、直接戦争に行かなかった人々も食糧難に陥った。ドイツでは戦時中にかえって栄養状態が良くなったのだとか。

今も人質司法や入管の問題など、日本ってほんとに人権感覚がマヒしていると思うが、その悪しき伝統が脈々と受け継がれてきた結果なのだろう。

戦争における国民を大事にしない感覚は、いつ、どのように、なぜ培われてしまったのだろうか。